私の心のなかで盛んにきらめく、燃えるような熱気

「ときどき、この世界で生き抜くには財力が物を言うことがある。紛れも薄い実績だが、ただし——」
わたくしが諦めていたその時、会議室の中の時だけがとききちんと止んですような気がした。
「わたくしは以前のあなたの文言、嘘ではないって信じています」
わたくしはついつい半身を起こした。
「クライアントを採用します」
途端に目頭が激しくなり、嬉々として込み上げて生じるものがあった。
「正直に語るという、あなたの文言、非常に響き、一言はじめ句胸に刻み込まれました。顧客は社会に出るって、知らず知らずに無理をするような動物だ。ただし無茶をやめて思惑を捨て去った時、本当の好運をつかみ作ることができるのかもしれませんね。そうして、あんな嘘偽りのない覚悟もまた、世渡りを営んで行く上で必要不可欠です」
いまや採用担当者の面持ちからは先ほどまでの不穏な陰翳は消え失せていた。
「そしたら——」
人事は手持ちのファイルに挟み込んであった文のようなものをわたくしにかけて新たに差し出してきた。